ジモナビ

COLUMN 就活応援コラム

人事×就活生!就活必勝法に迫る!~そもそも社会人に必要なコミュニケーション能力って何?~

◇この物語は、人事担当者の方の真意を探り、就職活動の本質を紐解いていく、ジモ子とその仲間たちの成長の記録である。



*A大学構内のラウンジにて*
う~ん・・・考えれば考えるほどわからない・・・
どうしたの、ジモ子?珍しく浮かない顔してるね!
志望している会社の求める人物像の中に「コミュニケーション能力」という言葉がよく使われているんですが、じっくり考えるとよくわからなくなってしまって・・・先輩、コミュニケーション能力っていったい何なんでしょうか?
コミュニケーション能力!漠然とした質問だね(笑)
コミュニケーションって意味が広義にわたるから、 一言では表現できないよね。
でも、話が上手い人=コミュニケーション能力が高い人のイメージはあるよね。
「話が上手い」か~。本当にそれだけなんでしょうか・・・?
ちょっと待ったー!
就活はかせ!
実は、社会人に必要なコミュニケーションは、普段の生活でのコミュニケーションとちょっと違う部分もあるんだ!そこを踏まえて、求められる能力を考えるとイメージしやすいかもしれないよ!普段、学生と向き合っている人事担当者の方にホントのところを聞いてみない?
ぜひお願いします!
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株式会社交洋で人事を担当しているお2人にお話を聞いてみましょう!

株式会社交洋
冷凍及び生鮮の水産物・畜産物・農産物を取り扱う食品の総合商社。
大洋州、北米、南米、欧州、東南アジア、アフリカ、中近東など、世界各地で取り引きを行い、輸入した食材は全国の主要卸売市場や有力食品メーカー、量販店へ販売している。


管理本部 総務グループ マネージャー 洲上 真悟さん(写真左)
総務グループ 人事チーム チーフ 黒田 磨知子さん(写真右)

早速なんですが、社会人にとって必要なコミュニケーション能力とはどんなことなんでしょうか?
そうですね。少し漠然とした答え方にはなりますが、社会人としてコミュニケーションする上では、相手に対して過不足なく丁寧であるというのが非常に大切だと思っています。
社会に出ると、学生の頃と比べると、礼儀礼節などを守る場面が大幅に増えるかと思います。
そうした場面では、失礼のないようにしなければいけないという心理が働き、いかに丁寧に振る舞うかに焦点が当たりがちになるのです。
しかし、いつまでも当たり障りのない、杓子定規なやり取りですと、相手の本心を掴むことが難しいですし、何より距離感が縮まらないと思うんです。
あらゆる仕事では、社内でも社外でも相手との関係づくりが求められます。コミュニケーションはそのための手段だと捉えてもらった方がいいのではないでしょうか。
だからこそ、コミュニケーションは距離感を縮められるよう、ある程度のTPOをわきまえながらも、お互いにとって緊張感が少なく、リラックスできるようなやり取りが理想的です。
コミュニケーションの中で、相手に情報を伝えるポイントとしては、意図を明瞭にすること、簡潔に伝えることが挙げられると思います。
相手が何を求めているか、自分が何を伝えたいかということを、一度自分の中に落とし込んで、情報を整理した上で話すといいのかもしれません。
また、情報の整理という面でいうと、話の展開の順序も考えておかなければならないと思います。
報連相という言葉もある通り、例えば、上司への報告の場面であれば、まず結論から伝えて、その理由を順番に話すほうが伝わりやすいですし、相談であれば、まずは状況や事象を話し、その上で現状の自分の意見を整理して伝えると、相手もアドバイスがしやすくなります。
なるほど・・・確かに就職活動を始めてから、社会人の方と話す機会は格段に増えたと思うのですが、自分の言葉や振る舞いに失礼がないか過剰に気にしてしまっているかもしれません。一言一句神経質になってしまうと、緊張が高まってしまいます。
目上の人と話す時、失礼にならないことを第一に考えると、がちがちに緊張してしまうけど、お互いの距離感を縮めていくためのコミュニケーションだと考えると、少し気持ちが楽になるかもしれないね。
社会人として、置かれた状況に適した情報の伝え方は意識しなければならないですね。羅列された情報をなぞるように話すだけでは、記憶に残らない雑談していることと変わらないかもしれません。仕事上で相手と向き合う際には、立ち位置や状況を意識した上で臨むことが大切ですね。

仕事をする上でコミュニケーション能力が特に求められる瞬間はどういった時なのでしょうか?
これは、どの会社でも同じだと思うのですが、コミュニケーションは絶えず求められています。
例えば、営業ですと、お客様との商談時や、社内でも常に求められていますし、自分の言葉1つでグッと距離を縮められることもあれば、逆に相手に不快感を与えてしまうこともあります。
言うなれば、「一言入魂」。
相手に対して常に誠意を持ち、使う言葉1つ1つに気を配らなければなりません。
とはいえ、「話の上手さ」は別の問題だと思います。しどろもどろで不器用な言葉でも、一生懸命何かを伝えようとしている姿勢があれば、相手の心を動かしたり、共感を呼ぶことができると思います。相手に届けたいという想いが一番大事です。
不器用な伝え方でも誠実さが伝われば思いは届くんですね。ちょっとホッとしました。
自分の想いを伝える時のポイントはあるのでしょうか?
自分の想いは、言葉だけでなく、声の強弱やテンポなどを含めて表現できると思います。
日常の中でも、想いを素直に、真っ直ぐに伝えるということを日々訓練していくことが、大事だと思います。
いろんなことに興味を持ち、感じたことを自分の意見として昇華していくと、自然と自分の言葉が生まれるのではないでしょうか。
自分の意見を伝える回数を積み重ねていくと、だんだんと人との話し合いがスムーズに進むようになったり、人から相談されるようになったり、コミュニケーション能力は、気づかないうちに高まっているものなんだと思います。
小手先の話術だけでは相手の心は動かせないということですね。
常に相手に真摯に向き合って、懸命に自分の届けようと取り組む姿勢は人の心を打つ。
素直に向き合えるという意味では、ジモ子もコミュニケーションの大事な素質が備わっているんじゃないかな?
ええ~そんなことないと思います!
受け身になるのではなく、もっと相手にしっかり向き合って、自分の言葉を相手に届けるために努力すべきですね・・・
でも実際、コミュニケーションが上手いなと感じる人はどんな人なんでしょうか?
共通項を見つけるのはかなり難しいのですが、1つ挙げるとするならば、聞き上手な方はコミュニケーションも上手だなと思えることが多いですね。
話を切り出す側は頭の中で何を話すかを準備できていますが、聞き手側はその準備ができていないからこそ、その手腕が問われると感じています。
聞き上手な方は、悩み相談や、単純な報告など、どんなことでも、こちらが話すとスッキリした気持ちにさせてくれます。
それは、相手の話に共感し、相手の想いに共通した気づきを伝えているからこそだと思うのです。
聞き上手な方は、今までのコミュニケーションの中で積み重ねた経験を、その時々に合わせてうまく活用しているのではないでしょうか。
相手への興味をうまく伝えている方は、コミュニケーションが上手いなと感じます。
自分の話に興味を持ってもらえない相手に、積極的に話をしたいとは思えないですよね。
何気ない会話の中でも、相手としっかりと目線を合わせて相槌をうったり、体の向きまで変えて話を聞いてくれる人には、自然と話をしたくなりますよね。
そうした意味でも、相手の話に耳を傾け、反響に応える練習は、コミュニケーション力の成長につながりやすいのかもしれません。
そうですね。就職活動の面接対策などでも、相手の話に耳を傾け、反響に応える練習は生かされるように思います。
例えば、自己PRや学生時代に頑張ったことなどの想定問答以外の話題を投げかけられた場合に、 うまく回答できないと課題を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そうした課題の対策として、相手の話の意向に沿って自分なりの表現をする練習が必要なのではないでしょうか。
相手に対して“積極的に受け身”になる、そんな逆説的なスタンスがコミュニケーションを成長させるカギかもしれませんね。
聞き上手になるための具体的な練習方法はどんなことがあるのでしょうか?
自分が話しているところを動画で撮って、確認してみるというのもいいのかもしれません。
特に、コミュニケーションにニガテ意識のある方は、話すこと全般が苦手だと思い込んでしまって、自分自身を客観的に見れていない場合もあります。
なぜニガテなのか、どこができていないのか、原因を突き止めることが、改善の糸口につながります。
自分自身を正しく認識するためにも、自分のコミュニケーションを第三者的な目線で見る視点は大事だと思いますね。
例えば、友人との会話でもいいのですが、自分にカメラを向けておいて、自分の話している姿を確認してみてください。

自分の言葉遣いや、目線、身振り手振りなど、いろんな気づきがあるはずです。
気になる部分を見直していけば、自分のコミュニケーションに自信を持てるようになるかもしれませんよ。
洲上さん、黒田さん貴重なお話をありがとうございました!

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社会人として求められるコミュニケーションのイメージは沸いたかな?
お話を聞いて、社会で求められるコミュニケーションは技術だけではないんだなと思いました。
これまで面接対策などで、相手から投げられた質問に対して、完璧に答えることにこだわっていたと思います。
でも大事なのは、相手との掛け合いなんだなと感じました。
話している自分の姿って意外としっかり見たことがなかったけど、動画を撮ってみるのもアリだね。
ほんとですか!じゃ、早速大学のラウンジでやりませんか!?
お互いのいいところや気になる点を言い合いましょう!就活はかせにもぜひお願いしたいのですが・・・

振り返ると、就活はかせはまた、風のように消えていた。
そしていつも同じように、書置きが残されていた。

 

就活はかせからのエールを胸に、ジモ子はまた一歩踏み出すのであった。